29年度研究大会に集おう!

11月12日(日)大田区立石川台中学校での本年度の研究大会が、目前に迫っている。岩手から大分まで、22歳の大学生から92歳の大先輩までが集う会となる。下記の案内をご覧の上、奮ってご参加を。

参加申込みの締め切りは過ぎましたが、受付は続行中です。

29年度研究大会【東京大会】二次案内

 

主催・大村はま記念国語教育の会 共催・日本国語教育学会 後援・大田区教育委員会

大田区立石川台中学校は、不世出の国語教師 大村はまの最後の現場でした。大村国語単元学習はここでその完成形に至りました。ゆかりの学校に集って、大村実践に学び、子どものことばを育てる仕事を一歩進め、一歩深める一日としたいものです。ぜひご参加ください。

 【研究主題】「いきいきとした言語生活者が育つ国語単元学習―大村はまの実践に学ぶ―」

 【日 時】 平成29年11月12日(日) 受付開始9時20分    閉会17時20分

【会 場】 大田区立石川台中学校   〒145-0061 東京都大田区石川町2-23-1

東京都心からはJR山手線・五反田駅で東急池上線に乗り換え。横浜、羽田方面からは蒲田駅で池上線に乗り換え。いずれも乗車約10分で石川台駅下車 徒歩5分。

 

【次 第】         《総合司会》福島滝雄 関 悳(本会常任理事) 

〇開会行事 挨拶 

安居總子  (大村はま記念国語教育の会理事長)          9:50~          池田清恵  (石川台中学校校長)

〇実践研究発表と総括 

           《司会》中山厚子(本会常任理事)     10:10~  

小・山本賢一 (川口市立戸塚北小 第一回大村はま奨励賞受賞者)

 「言葉に細やかに目を向けていくために ~文集交流と『オノマトペ草子』作り~]

中・五味貴久子(筑波大附属中)

 比較・分類・整理の視点を学ぶ「富士山文学事典をつくる」の実践

総括と指導  甲斐雄一郎(筑波大学)

○第二回大村はま奨励賞 授与式                     

昼休み(全国理事会)                         11:45~

大村はま記念国語教育の会総会                     12:40~

○ワークショップ ( 3会場に分かれて )                   13:00~

A,読書会「知を求める人に、仲間を求める人に」   甲斐利恵子(港区立赤坂中)

B,範読・音読「自然な音読、発見の暗誦」      村井万里子(鳴門教育大)

C,大村教室の学習のてびき:使う側から、作る側から    苅谷夏子(本会事務局長)

○石川台の生徒による証言 ―大村教室で得たもの―      14:50~

  内海まゆみ(S49卒・大森六中教諭) 小林亜里(S46卒)苅谷夏子(S46卒)

○講演 桑原 隆 (筑波大名誉教授)             16:05~

 「大村はまの実践:メタ言語認知力を育てる没メタ言語認知的方法」

○展望 湊 吉正 (筑波大名誉教授)            16:50~

○閉会行事                                                                      17:10~

 

《会費・資料費》 当日受付でお支払いください。

    一般 3000円   会員 2500円   学生1500円

 《参加申し込み・お問い合わせ》

資料準備の都合上、1,2のいずれかの方法であらかじめ参加申し込みをお願いします。ただし当日受付も可能です。         

申し込み締め切り  10月31日

下記の申込み内容を、次のアドレスまでメールでお申し込みください。

件名は「東京大会申し込み」としてください   hokokugo@gmail.com

 

大村はま記念国語教育の会 東京大会 参加申込み事項

お名前                お名前(カナ)                

ご住所 〒                                   

 メールアドレスまたは電話番号                           

 ご所属                                  本会理事(   )

・大会に参加    会員(  )一般(  )学生(  ) ・懇親会に参加(   )

・ワークショップの参加希望(いずれかを選ぶ) A  B   C 

 

《ご昼食》石川台駅周辺にも小さな飲食店がありますが、一般参加者には弁当の持参をお勧めします。昼食会場は用意いたします。

《懇親会》大会終了後、会場から徒歩15分の中華レストラン味庵 アジアン(東急目黒線大岡山駅そば 電話03-5754-6074)において懇親会をもちます。ぜひご参加ください。会費は当日申し受けますが、あらかじめ参加申し込みをお願いします。キャンセルは、一週間前(11月5日)までお受けします。それを過ぎた場合は、会費のご負担をお願いする場合があります。会費 4,000円

 

                                               

 

埼玉で第19回国語教育研究会開催

平成29年度 第19回国語教育研究会のご案内

主催 日本国語教育学会・南部国語の会                                共催 大村はま記念国語教育の会

【日 時】 平成29年6月3日(土) 受付9:00~  開会9:20

【会 場】 さいたま市民会館浦和 7階会議室(JR浦和駅西口下車徒歩10分)                  ※昨年までとは会場が変わりました。

◇研究主題 「豊かな言語生活を拓く国語教育の創造」 ―深い学びを実現する単元学習の開発-

【次 第】      <総合司会>  中村敏男(前北本市立東中学校長)

◇開会挨拶 9時20分                                           桑原 隆(筑波大学名誉教授)中山厚子(日本国語教育学会常任理事・大村はま記念国語教育の会常任理事)鯨井幹夫(さいたま市立植竹小学校長)(埼玉県立川口北高等学校長)

◇講話Ⅰ 「フレームリーディングで読みの世界を広げる」

青木伸生(筑波大学附属小学校)

◇研究Ⅰ  実践提案及び研究協議

   全体司会及び総括 山下 直(文教大学)

 ☆小学校 実践提案「読みの観点の習得・活用により思考力を育成し、学習内容の深い理解につなげる文学的文章の学習指導 ―読後感とその理由を考えよう                             阿部慎一郎(春日部市立川辺小学校)

  指導   今村久二(日国常任理事)  本橋幸康(埼玉大学)

 ☆中学校 実践提案「対話的な学びを引き出す学習指導の工夫 ~わたしが見つけた小さな魔法~ (「少年の日の思い出」の実践を通して)」                                  廿樂裕貴(埼玉大学教育学部附属中学校)

「読みたい本をさがそう」  間下智司(毛呂山町立毛呂山中学校)

       指導   安居總子(日本国語教育学会常任理事) 笠井正信(法政大学)

 ☆高等学校実践提案

「古典の学習意欲を喚起するための工夫 ~『枕草子』を読む~」

  青木龍也(川口市立県陽高等学校)

  指導   山下 直(文教大学) 熊谷芳郎(聖学院大学)

< 休  憩 >『大村はま創造の世界』(DVD放映)

   <第7巻「とこしえの扉をたたく旅」>   (12:35~13:15)

☆証言「大村はま国語教室の『読書生活の記録』の実際」 

 苅谷夏子(大村はま記念国語教育の会事務局長) 中山厚子(日本国語教育学会・  大村はま記念国語教育の会常任理事)

◇講話Ⅱ 「思いや考えを伝え合おうとする態度を養う」ために

甲斐雄一郎(筑波大学教授)

◇講話Ⅲ 「芦田恵之助国語教育論の根本に学ぶ ―芦田恵之助の発動的学習論とアクティブラーニング論―」

首藤久義(千葉大学名誉教授)

◇講話Ⅳ 「単元:「雪」―言語認知的諸相」

桑原 隆(日本国語教育学会理事長・筑波大学名誉教授)

◇展望 

湊 吉正(大村はま記念国語教育の会会長・筑波大学名誉教授)

◇閉会

【懇親会】 於「ブラット」(市民会館斜め前)                【参加費等】  研究会…3,000円  懇親会…4,000円  研究紀要…2,000円       ※懇親会のご参加、研究紀要のお申し込みをお待ちしています。

※「研究紀要」は、申し込まれた方に、後日(9月末頃までに)お送りいたします。

【申込方法】

次のEmailアドレスに送信ください。氏名、所属、自宅と勤務先の住所、研究会・懇親会の参加・不参加、研究紀要の発送希望の有無を記したファイルをメールに添付していただくと助かります。

  jfmamj20-jasond11@jcom.zaq.ne.jp  中村敏男

 ・当日の参加申し込みも受付いたします。お誘い合わせのうえご参加ください。「研究紀要」のみの申し込みもお受けいたします。代金と申込書を現金書留で連絡先(南部国 語の会・国語教育研究会事務局)にお届けください。

 

関西大会 12月3日 開催まぢか

関西大会へのお誘い  本会理事 中西一彦

それは横浜から始まった。第十一回横浜大会で行われたシンポジウム「日刊紙発祥の地・横浜から、大村実践に学びつつ、多メディア時代における新聞活用・情報発信の意義と方法を考える」にシンポジストとして登壇されたのが、朝日新聞論説・編集委員の氏岡真弓さん。「『確かさ』をめぐって記者として考えること」という提言がなされた。この氏岡さんの提言に感銘と刺激を受けた一人の実践者がいる。今回の関西大会で中学校実践研究発表者の植田恭子先生である。それ以来、あたため続けていたのが、「わたしたちが創るこれからの教科書」という単元。タブレット端末一人一台環境のもとで三年間学んできた生徒が、これからの時代にどのような力が必要かと考え、自分たちで情報を収集し、教科書を編集する、という魅力的な取り組みである。

横浜大会のシンポジウムで基調報告をなさった橋本暢夫先生には、この関西大会において、「大村はま先生の『自己を育てる』教育の原点」というタイトルで研究発表をしていただく。多くの示唆を与えていただけることだろう。本会事務局長・苅谷夏子さんは「大村国語教室 生徒からの証言」と題した発表をする。

関西大会ではまた、他地域のみなさんにとっては未知の、関西における大村はま先生のお姿をお伝えしたいと考えている。大村はま先生と交流の深かったのが清原久元先生。このお二人に育てていただいた関西の先生たちが様々なエピソードを「平明」という言葉を核に語り合う。

師走ではあるが、ゆったりとした時間の流れの中で共に考え合うひとときとしたい。ぜひお誘いあわせの上、奮ってご参加いただきたい。

第13回 大村はま記念国語教育の会研究大会 ―関西大会―

研究主題 言葉を大事とする国語教室    ―いま改めて大村はま先生に学ぶ―

日時 平成28年12月3日( 土)10:00~17:00  9:30受付開始

会場 関西国際大学尼崎キャンパス  JR尼崎駅より歩5分

[午前の部]

開会行事・挨拶 湊吉正会長 安居總子理事長 高坂誠 関西国際大学副学長

研究発表 「大村はまのカリキュラムマネジメント力」         山口大学 坂東智子

実践研究発表 「インタビュー記事を書こう~今西祐行『ヒロシマのうた』の『語り』を読む~」

大阪市立磯路小学校 高井大輔 

「わたしたちが創るこれからの教科書」 大阪市立昭和中学校 植田恭子

研究協議 指導・浜本純逸 神戸大学名誉教授

[午後の部]

「第一回大村はま奨励賞」表彰式

研究発表 「大村国語教室 生徒からの証言」 本会事務局長 苅谷夏子  

研究発表  「大村はま先生の『自己を育てる』教育の原点」元鳴門教育大学 橋本暢夫

座談会「大村はま先生 関西での回想―清原久元先生と『平明』―」

元羽曳野市立小学校・高嶋幸治 大阪市立玉川小学校・高砂和滋 

 奈良学園小学校・竹野恵子  関西国際大学・中西一彦

展望 本会会長 湊吉正

閉会行事・挨拶 元大阪教育大学 中西一弘

 

閉会後、懇親会を予定しております。

資料代 3000円、学生1000円

お問い合わせ 関西国際大学教育学部教育福祉学科 中西一彦研究室まで

k-nakanishi@kuins.ac.jp FAX 06・6496・4165

または本会事務局まで hokokugo@gmail.com

申し込み締切 11月25日 当日参加受入有り。

平成28年度国語教育研究会報告

平成28年度 第18回 国語教育研究会が6月5日、浦和にて開かれた。集中力を試されるような長い一日であったが、若い参加者も最後まで真剣なまなざしでご参加くださった。以下に簡単な報告を掲載する。

第18回国語教育研究会 研究主題

「豊かな言語生活を拓く国語教育の創造」 ~主体的・協働的な課題追究活動としての単元学習の開発~

 挨拶  

中山 厚子(南部国語の会会長)

…この会場入り口にあるパネル写真は、本会を誕生させてくださった埼玉大学名誉教授の井上敏夫先生、日本国語教育学会会長の倉澤栄吉先生、大村はま先生が平成14年度にこの会のご指導においでくださったときのものです。今日は、故人となられた先生方のお写真もご一緒です。私たちの小さな教室から、未来に生きる人、世界に活躍する人が生まれます。そのためにも、本日が豊かな一日となりますようにどうぞよろしくお願いいたします。

 2 講演Ⅰ「学習者に寄り添った課題とは」

青山由紀(筑波大学附属小学校)

 …知りたい、見たい、聞きたい、読みたい、人に伝えたい、「たい」がたくさん泳いでいる。その後、やり遂げるという「とげ」まで行かないと、次に言語生活に結びついていったり、他の単元に結びついていったりしないのではないか…

3 研究Ⅰ  研究協議Ⅰ 

小学校提案「世界の民話のおもしろいところをしょうかいします!―『三年とうげ(李錦玉)』(光村図書三年下)世界の民話― 」

櫛引千恵(八潮市立八條小学校)

…まず、手立て2です。単元の目標であります、物語の組み立てをとらえるために、p.8のように、民話屏風を作成することにしました。屏風の4つの面と起承転結の4つを組み 合わせ、1曲目に「始まり(起)」、2曲目に「出来事の起こり(承)」、3曲目に「出 来事の変化」、4曲目に「むすび」というように、屏風の4つの面に書いていきます。こ のあらすじを書くときの方法は、白石範孝先生の「~が、~によって、~になる話」を用 いました。中心人物が、出来事によって変化することをとらえるのに、とらえやすいと考えたからです。…

中学校提案①「主体的な読み手を育てる学習指導の工夫―生活読みの理論を根底に―」「演じよう 文学の世界」『故郷(魯迅)』(光村図書三年)

廿樂裕貴(埼玉大学教育学部附属中学校)

…そこで、本単元では、「演じよう 文学の世界」という単元名で、言語活動「脚本を作 り、『故郷』の世界を演じよう」を設定した。…演じるという言語活動は、自己を投影す ることでなり立つものである。したがってルントウが「旦那様!・・・・・・」と言ったのはな ぜなのかという疑問を考えるうちに作品世界に潜っていき、登場人物の内側に入り込んでいくことが生徒たちにもできるだろうと考えた

中学校提案②「言葉に着目した『書くこと』の指導の工夫」

松浦達也(上里町立上里北中学校)

…本授業では、【「ことば」を見つめよう~「折々のことば」より~】というタイトルのもと、「折々のことば」に紹介された梅原猛氏の「これは偉大なる空振りです」という「ことば」に対して、鷲田氏の考えを踏まえて思考し、表現する授業を展開しました。「ことば」に対する生徒の思考を耕すための手引きとして、提案資料の9ページに示したようなものを考えました。「折々のことば」の記事の下に手引きを書いたものを印刷して、生徒に配布しました。…

高等学校提案「源氏物語を読む」古典B

浅見 愛(埼玉県立新座柳瀬高等学校)

…その後ジグソー班になりました。ここで、今回の命題である「源氏物語はなぜ多くの人に読まれてきたのか」を考えました。まず、A・B・C・D班それぞれの情報を共有し、それをメモさせました。その後、命題の理由を文章で考えさせました。…その後、各班の文章を発表するクロストークをしました。最後に、生徒に再び、源氏物語の印象を書かせ、ジグソー法の感想も書かせました。以上が2時間の実践の流れです。

(研究Ⅰ 全体総括) 

山下 直 (文教大学)

…日本国語教育学会で積み重ねて来た単元学習の実践は、正に活動の質をいかに深めていくかということを追究してきたわけです。その意味では、アクティブ・ラーニングは単元学習で蓄積してきた成果と間違いなく繋がっていくものと言えます。

4 研究Ⅱ  証言「大村国語教室の『実の場』の実際Ⅱ」

苅谷夏子(大村はま記念国語教育の会事務局長)

中山厚子(日本国語教育学会・大村はま記念国語教育の会常任理事)

…大村はまの怒りに、いつ火がつくのか。思い返すと全部一つのことに収斂するようです。それは、学ぶということを「実の場」にしたいしたいと願って大村先生が思いつく限りの手立て、心がけ、工夫を集中させて営んでいた教室の中で、私たちが学ぶということの主体性を自ら手放した時です。… (苅谷夏子)

5 講演Ⅱ  「大村はま『私たちの生まれた一年間』のビデオ視聴とコメント」

桑原 隆(日本国語教育学会理事長・筑波大学名誉教授)

…最後の場面で生徒に、大村先生自身が一つの文を作って、「言ってご覧」と言わせていました。あれも大村流の一つです。大村先生はその場で取り上げて指導する。大村先生の授業は、学習材を生徒が作り出していくところに、非常に巧みなところがあるように思います。学習過程の先を見通しているのだと思います。…

6 講演Ⅲ  「オックスフォードから考える『学ぶ』ということ」

苅谷剛彦(オックスフォード大学)     

…あまり素直に受け止めるのではなくて、そこにどんな問題があるのかということを考えるような教師の批判的思考力がとても重要です。素直な教師が、子どもに批判的な思考力をつけることができるのか。自分が批判的な思考力を持っていないのに、人に批判的な思考力を与えられるか、教えられるか。…

7 展望     「対話の特質をめぐって」― 表現・解釈の交替的進展の意義 ―

 湊 吉正(大村はま記念国語教育の会会長・筑波大学名誉教授)

…以上、(1)(2)(3)の境域を基盤として、文化創造の境域が位置づけられることになりますが、これからの日本における言語文化、人間文化の創造と伝承を進めていく上で鍵となるのは、共同体の人々の学習活動、水準の高い教育環境の支えの上に展開されていく人々の学習活動であると考えられます。そこで、そのような学習活動の基本的形態としての意義深い対話の存在が浮かび上がってくるようにみられます。…

参加者の声より

…私は今回の研究会で廿楽先生の研究に注目した。演劇を通して作品理解をすることはとても効果的であり、生徒たちの特性や指導内容によって工夫することで、より充実した授業を構築することができると学んだ。教師が一方的に話す授業だと生徒は表面部分のみの理解に留まりがちだが、演じることによって様々な効果が期待できる。本文の真の面白さに到達でき、その感動を忘れることはないと同時に、他の作品への関心を引き出せる可能性もあるので、素晴らしい工夫であると思う。…  定方 美優希(聖学院大学)

…今回、研究会に参加させていただいて、改めて国語教育の奥の深さと、難しさを感じ、身の引き締まる思いを抱いた。著作物からしか見えてこなかった大村はま先生が、実在の国語教育に人生を捧げた一教師としての人柄を知ることができたのも嬉しかった。「実の場」という言葉を私は、わかったつもりで安易に使っていたと感じずにはいられない。大村先生の「怒りのスイッチ」のエピソードを聞いて、子どもの主体性が「実の場」というものを考えるときのキーワードにもなり、それ自体が最大の教師の役目なのではないかと考えた。今後の授業作りをしていく中で大いに参考となる先生方のお話だった。 加藤 哲郎(三芳町立三芳小学校)

今回の成果と課題より

…また、昨年までに比べて、大学生、大学院生の参加者が大変多くなった。教員を志す若い人たちに、国語科学習指導の理論や実践、また著名な研究者の講演を身近に聞いていただける場を提供することができたことも、研究会の成果の一つである。特に、実践提案やその協議を通して、埼玉県における国語科学習指導の基盤の一つである、井上敏夫先生の「生活読み」の理論について、若い世代の参加者に認識してもらう機会を提供することができた意味は大きい。…  南部国語の会 中村 敏男

…なお、今大会は大学生・大学院生の参加が多く見られた。私の勤務校からも10名の学生が参加した。いずれも教職を目指しているが、研究会に参加するのは初めてという学生たちである。各発表や講演、質疑を通して、多くのことを学びとっていた。それらの学びを語る言葉の端々から、そして、その後の授業に向う態度や発言から、彼ら彼女らが一日で大きく成長したことを感じている。…  南部国語の会 熊谷 芳郎

 

 

研究会開催 迫る

浦和で第18回国語教育研究会 6月5日(日)開催迫る!

浦和での第18回となる国語教育研究会が目前に迫っている。研究主題は「豊かな言語生活を拓く国語教育の創造―主体的・共働的な課題追求活動としての単元学習の開発―。この研究会の母体となっている南部国語の会は、月一度の研究会を重ねている。毎回、6時間ほどをかけて熱気のある討論、検討がなされ、地域の研究グループの意欲的活動として注目に値する。一年のそうした活動を総括するのが、この6月の研究会である。ぜひご参加いただきたい。

【日時】6月5日(日)9時20分~17時

【会場】浦和駅北口パルコ9階 浦和コミュニティセンター 15集会室

講演Ⅰ「学習者に寄り添った課題とは」青山由紀(筑波大附属小)

研究Ⅰ 実践研究・協議

○小学校 「世界の民話のおもしろいところをしょうかいします!」櫛引千恵(八潮・八潮南小)指導・今村久二(日国常任理事)本橋幸康(埼玉大)

○中学校 「主体的な読み手を育てる学習指導の工夫―生活読みの理論を根底に― 演じよう 文学の世界『故郷』魯迅」廿楽裕貴(埼玉大教育学部附属中)・「言葉に注目した「書くこと」の指導の工夫」松浦達也(上里・上里北中) 指導・安居總子(本会理事長)首藤久義(千葉大名誉教授)

○高等学校 「源氏物語を読む」浅見愛(県立新座柳瀬高)指導・甲斐雄一郎(筑波大)山下直(文教大)熊谷芳郎(聖学院大)

(昼休み休憩)

研究Ⅱ・証言「大村国語教室の『実の場』の実際Ⅱ」苅谷夏子(本会事務局長)中山厚子(本会常任理事)

講演Ⅱ・「大村はま『私たちの生まれた一年間のビデオ視聴とコメント』桑原隆(本会理事、筑波大学名誉教授)

講演Ⅲ・「オックスフォードから考える『学ぶ』ということ」苅谷剛彦(オックスフォード大教授)

展望・湊吉正(本会会長・筑波大名誉教授)

参加費は3000円、後日郵送される書き起こし研究紀要は2000円。

今後の実践研究のエネルギーとなることを.期待したい。ぜひご参加を。お問い合わせは下記まで

   jfmamj20-jasond11@jcom.zaq.ne.jp 

野地潤家先生 ご逝去

  去る5月15日、広島の地で、野地潤家先生がご逝去なさった。享年九十五歳であられた。心よりご冥福をお祈り申しあげる。 野地先生は、大村はま記念国語教育の会の顧問でいらしたが、本会の前身「大村はま国語教室の会」の時代から常にお力を賜ってきた大切な導き手であった。

 野地潤家先生を悼む 大村はま記念国語教育の会会長 湊 吉正

ほんとうに長い間、私たちをご指導くださいました野地潤家先生が逝去されました。深く哀悼の意を表します。野地先生は、昭和戦後期から平成の今日に至るまで、国語教育学の全分野にわたる構築と国語教育の実践道の開拓に献身され、同時に国語教育に志をもつ私たち後進を情愛の眼をもって導いてくださいました。大村はま国語教室につきましても、長く格別のご支援をたまわってきました。心から感謝申しあげます。野地潤家先生の御霊の安らかにいまさんことを。