大村はま記念国語教育の会

大村はま記念国語教育の会研究大会・関西大会の開催が一週間後の12月3日(土)に迫りました。この大会が目指すのは・・・

・大村はまとはどういう国語教師であったのか、どういう実践を積み重ねたか、それを知るための入り口を示すこと

・21世紀の今、大村はまが遺した実践や思想が、どう生かされようとしているのか、その実際を示すこと

・大村はま研究の最前線、「今」を示すこと

・長く大阪の国語教育のリーダーであった故 清原久元先生を振り返りつつ、これからの国語教育研究を共に模索すること

ぜひご参加いただき、ご一緒に大切なことを確かめ、明日の力にしたいものですね。今からでも参加申し込みをどうぞ。詳しくは研究会情報のページをご覧ください。

第一回大村はま奨励賞が決定となりました。発表および表彰式は関西大会にて行われます。受賞者のスピーチ、審査員代表からの講評もあります。

《 考えるヒント51

【倉澤栄吉先生のことば】大村はま教室は、物静かに充実している。けばけばしい言葉が飛び交ったり、教師の高声が支配したりするところではない。深く静かに考えさせている。教師の言葉は、そのためにもある。聞く時間と話す時間とにけじめがあることを生徒たちは知っている。大村先生は「今は私が話す時です。あなた方の話す時間はあとであげます」と言う表情で、少しまとまった話を聞かせる。生徒の耳が乗り出すようになっている。

『全集大村はま国語教室 第二巻』より

 《考えるヒント》はどんどん更新されますが、古いものは「大村はまのことば」のページに加えられていきます。思考をぐらりと揺らすことばに出会っていただけますように。

大村はま記念国語教育の会は、2005年、大村はまの死去の後、その業績と思想に学び、検証し、実践に結びつけたいと念じた仲間が結成した研究団体です。初代会長は倉澤栄吉氏、現在の会長は湊吉正氏で、会員は全国各地に、およそ250人ほどいます。2013年には、イギリスにロンドン勉強会も発足しました。

教育の現場は社会の変化を受けて、実にさまざまな課題を抱えています。多くの教員が、仕事に忙殺されながら、それらの課題を前にして苦闘しているというのが現実です。大村はまという先達に注目して考えていくことによって、一つの「ぶれない軸」を見出すことができます。そういう軸を持って現実に向かっていくことで、子どもを育てる仕事を一歩一歩進めていきたいと考えています。

この会の主な事業は次の通りです。

・研究大会の開催
・会報「はまかぜ」(年3回)の発行
・各地の勉強会への助成、協力
・大村はま奨励賞の授与
・本ウェブサイトの運営
・その他

「ことばを育て人を育てた国語教師・大村はま」の実践に学ぼうという方を歓迎します。
年会費は4000円(入会金不要)で、入会資格は問いません。
入会のお問い合わせは下記事務局までどうぞ。

大村はま記念国語教育の会事務局  hokokugo@gmail.com

学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。

出典:大村はまの遺作「優劣のかなたに」

知の達人としての大村はま先生

大村はま記念国語教育の会会長 湊 吉正

大村はま先生の歩まれた足跡、達せられた境地を表現する一例として「知の達人」という言葉が想起されます。大村はま先生は、生涯、生徒たち一人一人をすぐれた言語生活者に育て上げることを目指されながら「教えること」の経験を積み重ねられることを通して、「知の達人」に到達されました。  大村はま先生は、また一面から見れば「教育的英知の体現者」ともいうべき存在でありました。それだけに、大村はま先生から私たちが学び取るべきことは、私たち一人一人の学び取る姿勢に応じて、大海のように無限に広がっているように思われます。  大村はま記念国語教育の会の事業として、全国各地の研究会において、大村研究が進められております。それらが、ともに学び合う会として実り豊かな研究集会になりますように。皆様のご参加・ご入会を期待しております。

研修の場としての本会

本会理事長 安居 總子

今いちばん心配なことは、若い人たちが「大村はまを知らない」ということばに象徴される、教育の不毛ではないでしょうか。その心配は、教員の資質向上のための教員研修のあり方を模索するという形になって表れています。だからこそ、大村はま記念国語教育の会の研修のありようが、研修の一つの形として重要な意味を持つと考えられます。「研修に参加してよかった」「なにか心の中にずっしりと重たいものが残った」「これならモチベーションを持続できそう」といった声の上がる触れあい、語り合い、学びあいの「場」としてこの会があること、そしてありつづけること。本会の意味はそこにあると自負しております。

本会は一般財団法人日本児童教育振興財団から助成を受けて運営されています