大村はま記念国語教育の会

2022年度大村はま記念国語教育の会 研究大会

【横浜元街小学校大会】

主催・大村はま記念国語教育の会 共催・日本国語教育学会

             後援・横浜市教育委員会 横浜市小学校国語教育研究会 横浜市中学校国語教育研究会            

横浜市立元街小学校は、少女 大村はまが学んだ母校です。国語教育の歴史に残る多くの実践を積み、思想を深めた大村はまの原点、出発点がここにあります。このゆかりの小学校に集って、私たちは「ここからふたたび ―話し合える人を育てるために―」をテーマとして、深くことばを交わし、これからの取り組みへと繋がる土台を再確認し合いたいと願っています。ぜひご参加ください。

 

【大会テーマ】「ここからふたたび ―話し合える人を育てるために―」

【日 時】 2022年11月6日(日) 受付開始9時45分  閉会16時30分

【会 場】 横浜市立元街小学校  〒231-0862 横浜市中区山手町36番地

みなとみらい線・元町中華街駅5番出口またはJR京浜東北線・石川町よりいずれも徒歩15分

【プログラム

10:10 開会行事             

10:25 実践研究発表  

  • 【中学校】数井千春 (学芸大学付属小金井中学校)

      「単元が単元を生む ―真実のことばで話し合う教室を目指して―」

  • 【小学校】渡辺 誠 (国立教育政策研究所学力調査官 元横浜市立白幡小学校)

      「横浜の魅力を新聞にして伝えよう ―外国人観光客への取材と編集を通して―」

  • 講評】 桑原 隆 (筑波大学名誉教授)

12:00 昼休み

13:15 鼎談と話し合い

      「話し合える人を育てるために―その土台は―」

       若木常佳 (福岡教育大学)

       山本賢一 (川口市立前川小学校)

       苅谷夏子 (大村はま記念国語教育の会)

15:00 第七回大村はま奨励賞授賞式

15:20 講演 甲斐雄一郎 (文教大学)

      「『話し合える人』のもつ構えについて」

      展望 湊 吉正 (大村はま記念国語教育の会会長) 書面配布の予定

16:30 閉会

 《会費・資料費》一般 2000円   会員・学生1000円   

          当日受付でお支払いください。

《参加お申し込み・お問い合わせ》

新型コロナ感染対策の観点から定員を200人と限り、事前申し込み制とします。下記1,2のいずれかの方法であらかじめ参加申し込みをお願いします。

申し込み受付開始:10月1日   締め切り:11月3日(定員に達した段階で受付終了)

申し込み方法

1,メールに次の5点を記載し、下記アドレスまでお申し込みください。

①お名前(ふりがな)  ②ご住所  ③連絡用アドレス(または電話番号) 

④所属   ⑤会員、一般・学生の別        

hokokugo@gmail.com    件名は「横浜元街小学校大会申し込み」

2,メールをご使用でない場合、上記5点①~⑤をご記入のうえハガキでお申しみください。

宛先 〒275-0013 習志野市花咲1-20-23 苅谷方 大村はま記念国語教育の会事務局

ご昼食について≫

会場から徒歩10分ほどの範囲に飲食店はありますが、坂の多い地域で店も小規模なものが多いため、午後の部開始までに会場に戻ることが難しい場合があります。大会会場のお席で、黙食でお昼食をとっていただけることになりましたので、簡単なランチをご持参いただくことをお勧めします。(ゴミの持ち帰りにご協力ください)

《新型コロナ感染症拡大防止のためのお願い》

 平熱(37度程度)を超えたり、体調に不安を覚えたりした場合は参加の取りやめをお願いします。

また、会場では検温、マスクの着用、手指の消毒へのご協力をお願いします。会場は換気を行い、混雑を避ける会場設営をいたします。

参加者はスリッパの持参をお願いします。

 

《変更や中止の場合》

  今後の社会状況によってはこの後、開催を中止・変更せざるを得ないことも考えられます。その場合には次のような方法でお知らせしますので、必ず事前にチェックをお願いします。

 1,本会ホームページで中止・変更のお知らせをします。https://omurahama-kokugo.com

 2,参加申し込みの際にお使いになったメールアドレスに、中止・変更のご連絡をします。

 3,ホームページをご覧になれず、メールを使っていらっしゃらない方には、事務局から郵便または電話でお知らせします。申込時に必ず連絡先を明記してください。

【 元街小学校アクセス 】

🚊京浜東北線  石川町駅下車   徒歩15分

石川町駅南口(山手イタリア山庭園方面への出口)を出て、郵便局横の坂を上がります。

🚊みなとみらい線  元町・中華街駅  徒歩15分

  ☆元町商店街のキタムラバッグ2から代官坂を登ります。

※元街小へ、行きは坂を登ります。帰りは下ります。 タクシー利用も可能です。

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会報特別版『渦中4』にぜひご寄稿を!

昨年の『渦中1、2、3』は時代を記録する優れた文集との評価を受けている。本年度内には、『渦中4』を制作・発行する。私たちはコロナ禍の渦中からなんとか脱しつつかるが、急激な変化の渦中にもある。「今」という時に、これから来る時代のために、本会のなし得る事業として丁寧に続けていきたい。ぜひ積極的にご寄稿を。原稿は随時受け付けている。

コロナ禍 3度目の年 

私たちはどのような日々を過ごし、何を見、何を考え、何をするか。書き記し続けていきたい

・子どもたちの今の暮らし・学び・気持ち   ・ことばの現状  ・コロナ禍で見えたこと

・「今」から大村はまを捉え直す   ・黄金の椅子について

・ポスト・コロナ社会へのことば  ・SNSの功罪(クレームとデマ)  ・先を読むということ

・言葉と科学、言葉とreality   ・ことばの“変異”について   ・広く世界を見る 

・社会の疲弊と子どもたち   ・格差の問題は顕在化しているのか?   

・オンライン授業の進化・成果と課題   ・タブレットを手にした教室は     ……など

・字数は2000字程度

実践報告など2000字では難しい場合は予めご相談ください。短歌、詩のような短い作品も歓迎します。

・締め切り 2023年1月31日

・投稿の方法は下記のいずれかで

★事務局アドレス(右記)へのメールに添付する。 hokokugo@gmail.com

*「件名」は「渦中3への寄稿」で。*一太郎は不可。ワードでお願いします。

★事務局へ郵送

275-0013 習志野市花咲1・20・23   大村はま記念国語教育の会事務局 宛

・投稿が多数の場合など、編集は編集委員に一任させていただきます  

【考えるヒント 56】

「悪い頭を補う良い方法を持とう」 (生徒の学習記録から)

『大村はま国語教室』第9巻より

 《考えるヒント》はどんどん更新されますが、古いものは「大村はまのことば」のページに加えられていきます。思考をぐらりと揺らすことばに出会っていただけますように。

大村はま記念国語教育の会は、2005年、大村はまの死去の後、その業績と思想に学び、検証し、実践に結びつけたいと念じた仲間が結成した研究団体です。初代会長は倉澤栄吉氏、現在の会長は湊吉正氏で、会員は全国各地に、およそ250人ほどいます。2013年には、イギリスにロンドン勉強会も発足しました。

教育の現場は社会の変化を受けて、実にさまざまな課題を抱えています。多くの教員が、仕事に忙殺されながら、それらの課題を前にして苦闘しているというのが現実です。大村はまという先達に注目して考えていくことによって、一つの「ぶれない軸」を見出すことができます。そういう軸を持って現実に向かっていくことで、子どもを育てる仕事を一歩一歩進めていきたいと考えています。

この会の主な事業は次の通りです。

・研究大会の開催
・会報「はまかぜ」(年3回)の発行
・各地の勉強会への助成、協力
・大村はま奨励賞の授与
・本ウェブサイトの運営
・その他

「ことばを育て人を育てた国語教師・大村はま」の実践に学ぼうという方を歓迎します。
年会費は4000円(入会金不要)で、入会資格は問いません。
入会のお問い合わせは下記事務局までどうぞ。

大村はま記念国語教育の会事務局  hokokugo@gmail.com

学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。

出典:大村はまの遺作「優劣のかなたに」

知の達人としての大村はま先生

大村はま記念国語教育の会会長 湊 吉正

大村はま先生の歩まれた足跡、達せられた境地を表現する一例として「知の達人」という言葉が想起されます。大村はま先生は、生涯、生徒たち一人一人をすぐれた言語生活者に育て上げることを目指されながら「教えること」の経験を積み重ねられることを通して、「知の達人」に到達されました。  大村はま先生は、また一面から見れば「教育的英知の体現者」ともいうべき存在でありました。それだけに、大村はま先生から私たちが学び取るべきことは、私たち一人一人の学び取る姿勢に応じて、大海のように無限に広がっているように思われます。  大村はま記念国語教育の会の事業として、全国各地の研究会において、大村研究が進められております。それらが、ともに学び合う会として実り豊かな研究集会になりますように。皆様のご参加・ご入会を期待しております。

研修の場としての本会

本会理事長 安居 總子

今いちばん心配なことは、若い人たちが「大村はまを知らない」ということばに象徴される、教育の不毛ではないでしょうか。その心配は、教員の資質向上のための教員研修のあり方を模索するという形になって表れています。だからこそ、大村はま記念国語教育の会の研修のありようが、研修の一つの形として重要な意味を持つと考えられます。「研修に参加してよかった」「なにか心の中にずっしりと重たいものが残った」「これならモチベーションを持続できそう」といった声の上がる触れあい、語り合い、学びあいの「場」としてこの会があること、そしてありつづけること。本会の意味はそこにあると自負しております。

本会は一般財団法人日本児童教育振興財団から助成を受けて運営されています