大村はま記念国語教育の会

台風21号や北海道での地震など、災害が相次いでいます。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。そして被害に遭った方々、避難生活の続いている方々へ、お見舞いを申し上げます。

広島大会の開催せまる 10月20日

広島大会の二次案内が「研究会案内」のページに公開されました

研究テーマ「一人ひとりをいかす国語教室を求めて」

会場は広島大学附属中・高等学校。広島駅より市電またはバスで20分。

故 野地潤家先生を中心に、広島の地は、長く大村はま先生の思想と実践を大切に受け止め、次代へ伝えつづけてくださった。全集『大村はま国語教室』(筑摩書房)の編集には、広島大学の野地研究室に所属する大学院生までもが貢献した。そうした信頼に応えるように、大村先生は晩年まで毎年、広島での講演を続けられた。その広島の地での研究大会開催は、かねてより待たれていたことであった。今から期待して、ぜひ駆けつけたいものだ。

第3回大村はま奨励賞 審査進む。

広島大会にて発表、授賞。

 第2回授賞は神田さおり氏の古典単元実践

東京大会の中で、第2回大村はま奨励賞が発表された。受賞されたのは、神田さおり氏(埼玉県深谷市立明戸中学校)の「『思い』を読むことで古典に親しみ、豊かな心を育てる学習指導の工夫 ―3年間を見通した言語活動を通して―」と題する実践研究。中学校3年間で、段階を踏みながら「古典に親しむ」取組みを重ね、高校での古典学習への接続までを見据えた、厚みのある実践だ。東京大会では、正式発表のあと、賞状、副賞の授与が行われ、審査員を代表して桑原隆 筑波大学名誉教授が講評を述べた。最後に神田さおり氏が頬を紅潮させてスピーチをした。(詳細は 大村はま奨励賞のページで)

 

《 考えるヒント52

長い間、興味をもっていて、その興味が子どもに移っていったような感じです。子どもの興味が私の興味になったり、私のものが子どもの興味になったりして、どっちがどっちということはない、単元は両方の興味に支えられていくという気がいたします

『大村はまの国語教室3』より

 《考えるヒント》はどんどん更新されますが、古いものは「大村はまのことば」のページに加えられていきます。思考をぐらりと揺らすことばに出会っていただけますように。

大村はま記念国語教育の会は、2005年、大村はまの死去の後、その業績と思想に学び、検証し、実践に結びつけたいと念じた仲間が結成した研究団体です。初代会長は倉澤栄吉氏、現在の会長は湊吉正氏で、会員は全国各地に、およそ250人ほどいます。2013年には、イギリスにロンドン勉強会も発足しました。

教育の現場は社会の変化を受けて、実にさまざまな課題を抱えています。多くの教員が、仕事に忙殺されながら、それらの課題を前にして苦闘しているというのが現実です。大村はまという先達に注目して考えていくことによって、一つの「ぶれない軸」を見出すことができます。そういう軸を持って現実に向かっていくことで、子どもを育てる仕事を一歩一歩進めていきたいと考えています。

この会の主な事業は次の通りです。

・研究大会の開催
・会報「はまかぜ」(年3回)の発行
・各地の勉強会への助成、協力
・大村はま奨励賞の授与
・本ウェブサイトの運営
・その他

「ことばを育て人を育てた国語教師・大村はま」の実践に学ぼうという方を歓迎します。
年会費は4000円(入会金不要)で、入会資格は問いません。
入会のお問い合わせは下記事務局までどうぞ。

大村はま記念国語教育の会事務局  hokokugo@gmail.com

学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。

出典:大村はまの遺作「優劣のかなたに」

知の達人としての大村はま先生

大村はま記念国語教育の会会長 湊 吉正

大村はま先生の歩まれた足跡、達せられた境地を表現する一例として「知の達人」という言葉が想起されます。大村はま先生は、生涯、生徒たち一人一人をすぐれた言語生活者に育て上げることを目指されながら「教えること」の経験を積み重ねられることを通して、「知の達人」に到達されました。  大村はま先生は、また一面から見れば「教育的英知の体現者」ともいうべき存在でありました。それだけに、大村はま先生から私たちが学び取るべきことは、私たち一人一人の学び取る姿勢に応じて、大海のように無限に広がっているように思われます。  大村はま記念国語教育の会の事業として、全国各地の研究会において、大村研究が進められております。それらが、ともに学び合う会として実り豊かな研究集会になりますように。皆様のご参加・ご入会を期待しております。

研修の場としての本会

本会理事長 安居 總子

今いちばん心配なことは、若い人たちが「大村はまを知らない」ということばに象徴される、教育の不毛ではないでしょうか。その心配は、教員の資質向上のための教員研修のあり方を模索するという形になって表れています。だからこそ、大村はま記念国語教育の会の研修のありようが、研修の一つの形として重要な意味を持つと考えられます。「研修に参加してよかった」「なにか心の中にずっしりと重たいものが残った」「これならモチベーションを持続できそう」といった声の上がる触れあい、語り合い、学びあいの「場」としてこの会があること、そしてありつづけること。本会の意味はそこにあると自負しております。

 

本会は一般財団法人日本児童教育振興財団から助成を受けて運営されています