2022年度大村はま記念国語教育の会 研究大会
11月6日(日)横浜市立元街小学校で
本年度の大村はま記念国語教育の会研究大会は、十一月六日(日)、横浜市立元街小学校(みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩10分)を会場に対面で開催する予定だ。
元街小学校は、海外の風がいちはやく入ったハイカラな横浜の街の中心部に、1873(明治6)年に創設された。大正のはじめ、大村はま先生はこの学校で育った。「はまちゃん」はいつも目を丸くしていきいきと見、真剣に聞き、精一杯に学んだ。後年98歳で亡くなるまで、大村先生は元街小学校での日々を周囲が驚くほど鮮明に記憶し、担任の先生方の名や、声や着物の柄までさまざまな子どもの日常を語ったものだ。
その元街小学校で研究大会を開催できることは、初等教育の意味合いを再確認する上でも、本会にとって重要なことだろう。ぜひ充実した会となるよう、これから準備が進んでいく。
大会の詳細は9月末発行の「はまかぜ」51号でお伝えする。コロナ禍の社会状況などを注視しながら、安全な開催を目指したい。ぜひ今から予定に繰り入れて、奮ってご参加ください。
《大会中止の場合について》
今後の社会状況によってはこの後、開催を中止・変更せざるを得ないことも考えられます。その場合には次のような方法でお知らせしますので、必ず事前にチェックをお願いします。
1,本会ホームページで中止・変更のお知らせをします。https://omurahama-kokugo.com
2,参加申し込みの際にお使いになったメールアドレスに、中止・変更のご連絡をします。
3,ホームページをご覧になれず、メールも使っていらっしゃらない方には、事務局から郵便または電話でお知らせします。申込時に必ず連絡先を明記してください。
会報特別版『渦中4』にぜひご寄稿を!
昨年の『渦中1、2、3』は時代を記録する優れた文集との評価を受けている。本年度内には、『渦中4』を制作・発行する。私たちはコロナ禍の渦中からなんとか脱しつつかるが、急激な変化の渦中にもある。「今」という時に、これから来る時代のために、本会のなし得る事業として丁寧に続けていきたい。ぜひ積極的にご寄稿を。原稿は随時受け付けている。
コロナ禍 3度目の年
私たちはどのような日々を過ごし、何を見、何を考え、何をするか。書き記し続けていきたい。
・子どもたちの今の暮らし・学び・気持ち ・ことばの現状 ・コロナ禍で見えたこと
・「今」から大村はまを捉え直す ・黄金の椅子について
・ポスト・コロナ社会へのことば ・SNSの功罪(クレームとデマ) ・先を読むということ
・言葉と科学、言葉とreality ・ことばの“変異”について ・広く世界を見る
・社会の疲弊と子どもたち ・格差の問題は顕在化しているのか?
・オンライン授業の進化・成果と課題 ・タブレットを手にした教室は ……など
・字数は2000字程度
実践報告など2000字では難しい場合は予めご相談ください。短歌、詩のような短い作品も歓迎します。
・締め切り 2023年1月31日
・投稿の方法は下記のいずれかで
★事務局アドレス(右記)へのメールに添付する。 hokokugo@gmail.com
*「件名」は「渦中3への寄稿」で。*一太郎は不可。ワードでお願いします。
★事務局へ郵送
275-0013 習志野市花咲1・20・23 大村はま記念国語教育の会事務局 宛
・投稿が多数の場合など、編集は編集委員に一任させていただきます
【考えるヒント 56】
「悪い頭を補う良い方法を持とう」 (生徒の学習記録から)
『大村はま国語教室』第9巻より
《考えるヒント》はどんどん更新されますが、古いものは「大村はまのことば」のページに加えられていきます。思考をぐらりと揺らすことばに出会っていただけますように。
大村はま記念国語教育の会は、2005年、大村はまの死去の後、その業績と思想に学び、検証し、実践に結びつけたいと念じた仲間が結成した研究団体です。初代会長は倉澤栄吉氏、現在の会長は湊吉正氏で、会員は全国各地に、およそ250人ほどいます。2013年には、イギリスにロンドン勉強会も発足しました。
教育の現場は社会の変化を受けて、実にさまざまな課題を抱えています。多くの教員が、仕事に忙殺されながら、それらの課題を前にして苦闘しているというのが現実です。大村はまという先達に注目して考えていくことによって、一つの「ぶれない軸」を見出すことができます。そういう軸を持って現実に向かっていくことで、子どもを育てる仕事を一歩一歩進めていきたいと考えています。
この会の主な事業は次の通りです。
・研究大会の開催
・会報「はまかぜ」(年3回)の発行
・各地の勉強会への助成、協力
・大村はま奨励賞の授与
・本ウェブサイトの運営
・その他
「ことばを育て人を育てた国語教師・大村はま」の実践に学ぼうという方を歓迎します。
年会費は4000円(入会金不要)で、入会資格は問いません。
入会のお問い合わせは下記事務局までどうぞ。
大村はま記念国語教育の会事務局 hokokugo@gmail.com
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。出典:大村はまの遺作「優劣のかなたに」